研究実績

水工学論文集の国際セッション優秀論文賞を受賞

大学院博士課程国際流域総合水管理特別コース3年の孫文超さんが、水工学論文集の国際セッション優秀論文賞を受賞し、3月3日〜3月5日に札幌市で開催された第54回水工学講演会において、授賞式が行われました。

受賞論文名は、「An Integrated Approach Incorporating River Cross-Sectional Geometry Derived From High Resolution DSM for River Discharge Estimation」(水工学論文集 Vol.54, pp.1-6 (2010)掲載)です。 衛星観測値と水文モデルを組み合わせた河川流量推定手法の開発に関する研究論文であり、その新規性・有用性などが総合的に評価されての受賞となりました。

近藤助教らの論文が British Medical Journal に掲載されました

近藤尚己助教と山縣然太朗教授、米ハーバード大などの研究グループがまとめた論文が、11月11日付の英医師会誌「British Medical Journal」に掲載され、同雑誌社から報道発表されました。

論文タイトルは「Income inequality, mortality, and self rated health: meta-analysis of multilevel studies」で、 所得格差の拡大につれて人が早く死ぬ危険が高まることをメタ分析という手法により明らかにしました。 また、格差が原因で1年間に増える死者数(過剰死亡)を大まかに試算したところ、日本で約2万3千人、日米など15カ国で154万人に上るという結果でした。 近藤助教は「健康対策の面からも格差問題を考えるべきときになっている」と指摘しています。

山縣教授は「悪影響を受けるのは貧困者だけではない。格差社会で余分のストレスを受けて、すべての人々に生活習慣病やうつ病などのリスクが高まるのではないか」と話しています。

近藤助教が最優秀演題賞を受賞

近藤尚己助教が、10月20日から23日まで奈良市で開催された第68回日本公衆衛生学会学術総会において、応募1594演題のなかから最も優秀な10演題に贈られる最優秀演題賞を受賞しました。

受賞演題名は、「結束型/橋渡し型ソーシャル・キャピタル・無尽講と高齢者の介護状態:Y-HALE コホート」です。 山梨県内の高齢者600名を5年間に渡り追跡した疫学研究による、ソーシャル・キャピタル(人々が持つ結束や信頼関係、助け合いを促進する人間関係(社会的ネットワーク)のこと) を健康資源ととらえて高齢者の介護予防を進めることの重要性・留意点を明らかにし、今後の研究のさらなる発展が期待される点、また、明快な理論によるユニークな結果が示された点が評価されての受賞となりました。

同助教は「地域の人たちと一緒に研究をしていく中で、度重なる水害や風土病に悩まされてきた山梨の人々が、逆境の中で歴史的にはぐくんできた「地域の力」の重要性を感じ取り、そこに着目した研究です。 今や健康寿命日本一の山梨県で、人々が大切にしてきた慣習が健康によいことを示すことができて光栄です。さらに追求していきたいテーマです。」と話しています。

平林助教が論文奨励賞を受賞

平林 由希子助教(工学部土木環境工学科/国際流域環境研究センター)が、 8月19日(水)から21日(金)まで金沢で開催された水文・水資源学会2009年度大会において、 35歳以下の若手研究者が出版した優れた論文に与えられる賞である論文奨励賞を受賞しました。

受賞対象となった論文の題目は、「A 59-year (1948-2006) global near-surface meteorological data set for land surface models. Part II: Globalsnowfall estimation」で、 日々の降水量の適切な空間配置や風速および雨雪のフェイズを考慮した降水量補足率補正を行うなど、新たな手法を世界全体に適用し、世界中の降雪量の過去数十年の変化を示したことが高く評価されての受賞となりました。

平林助教は、「共著者の先生方や同僚の先生方のおかげでいただいた賞です。深く感謝し、今後とも精進努力します。」と話しています。

平林助教がIAHS Tison Award を受賞

平林由希子助教(工学部土木環境工学科)が、国際水文科学協会(IAHS)の2009年Tison Awardを受賞し、平成21年9月6日(日)から12日(土)に開催されるIAHS総会(インド,ハイデラバード)において、授賞式が行われることとなりました。

Tison Awardは、IAHSの機関ジャーナルであるHydrological Sciences Journal (HSJ)に掲載された若手(41才以下)の著者による論文の中から、毎年一編を選び授与する賞で、今回受賞の対象となったのは以下の論文です。

Yukiko Hirabayashi, Shinjiro Kanae, Seita Emori, Taikan Oki, Masahide Kimoto, Global projections of changing risks of floods and droughts in a changing climate, Hydrological Sciences Journal, 53(4), 754-772, August 2008

20数年の歴史の中で、日本を含めたアジアからは3組目で、そのうち日本からは2組目の受賞となります。

最優秀ポスター賞 4th Conference of APHW

Li Qiaoling さん(国際流域総合水管理特別コース学生)は4th Conference of the Asia Pacific Association of Hydrology and Water Resouces (APHW)で最優秀ポスター賞を受賞しました。
Title: Inter-comparison of hydrological models with multi-objective optimization method NSGAII in Asian basins

最優秀ポスター賞 第6回東南アジア水生環境シンポジウム

Wilawan Khanitchaidecha さん(国際流域総合水管理特別コース学生)は第6回東南アジア水生環境シンポジウムで最優秀ポスター賞を受賞しました。
Title: Effect of Aeration and Non-Aeration Periods on Nitrogen Removal

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